↓-2.79%
7/16 日経平均、3日ぶり反落 半導体売りで1915円安の6万6835円
本日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落し、前日比1915円97銭(2.79%)安の6万6835円54銭で取引を終えました。下げ幅は一時2200円を超える場面もあり、かなり荒い一日でした。前日の米株式市場で半導体関連銘柄が下落した流れを受けて、東京市場でもAI・半導体関連に売りが波及した形です。
なぜここまで下げたのか。要因は大きく「前日の米国市場」と「アジア全体での半導体売り」の2つだと私は見ています。前日の米株式市場では、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅に下落しました。中国の半導体メモリー大手の台頭で競争が激化するとの懸念から、半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーが大きく下げたことが背景にあります。この流れがそのまま東京市場に持ち込まれました。
■本日の主な材料
- 半導体株の比重が大きい韓国総合株価指数(KOSPI)の下落率が7%を超える場面があり、これに歩調を合わせる形で日本の半導体関連銘柄への売り圧力が強まりました。アジア全体で同じ材料に反応した格好です。
- 東京市場でも半導体関連は軒並み安となり、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループ(SBG)、キオクシアの4銘柄だけで日経平均を1300円あまり押し下げました。指数寄与度の大きい銘柄がそろって下げると、こういう大幅安になりやすいのだと改めて感じます。
■TSMC決算をどう受け止めたか
- 日本時間16日午後に台湾積体電路製造(TSMC)が発表した2026年4〜6月期決算では、純利益が前年同期比で大幅に増え、市場予想を上回りました。本来なら好材料のはずです。
- ただ、レーザーテックや村田製作所が下げ幅を一段と拡大するなど一部の半導体関連銘柄に売りが出て、日経平均はきょうの安値に迫る場面もありました。
- この点について「TSMCの決算でAI需要の強さは確認されたものの、関連銘柄にはいったん利益を確定する売りが出たようだ」(東海東京インテリジェンス・ラボの沢田遼太郎シニアアナリスト)との声が伝えられています。好決算でも、いったん利益を確定する売り(材料出尽くし的な動き)が出たということですね。
■指数と市場全体
- 東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反落し、終値は59.33ポイント(1.45%)安の4028.79でした。
- JPXプライム150指数は3日ぶりに反落し、23.89ポイント(1.40%)安の1685.36で終えています。
- 東証プライムの売買代金は概算で9兆5639億円、売買高は21億2015万株でした。値下がり銘柄数は1070、値上がりは446、横ばいは42と、値下がりが全体の大半を占めました。
- 個別ではイビデンやTDK、フジクラが下げた一方、良品計画やベイカレントは上げました。すべてが総崩れというわけではなく、物色されている銘柄もあったのは覚えておきたいところです。
■私の見方
日経平均の2.79%安、そして半導体4銘柄だけで1300円押し下げというのは、指数がいかに半導体関連に依存しているかを示していると思います。TSMC決算自体はAI需要の強さを裏付ける内容だっただけに、今日の下げは業績悪化というより、米国発の需給・センチメント要因が主だったと私は受け止めています。私としては、こういう外部要因主導の急落では慌てて動かず、半導体関連の売りが一巡するかどうかを当面見極めたいと考えています。