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7/17 日経平均2694円安、AI・半導体株に恐怖の売り。夏枯れとヘッジ売りが下げを増幅


17日の東京株式市場で日経平均株価は急落し、前日比2694円安の6万4141円と、約1カ月ぶりの安値で取引を終えました。前日の米国市場でAI・半導体株が下げたことが主因ですが、記事を読む限りそれだけではないようです。半導体の比重が高い韓国市場と東京市場の休みが続く日並びの悪さに加え、オプション市場での損失回避目的の先物売りが下げを加速させた可能性が高い、と報じられています。

私は普段から半導体関連の値動きを気にして見ているので、この日の下げ幅の大きさは正直こたえました。ただ「なぜここまで下げたのか」を分解しておくと、次に似た局面が来たときに落ち着けると思うので、材料を整理しておきます。

■本日の主な材料

・17日は朝からAI・半導体株に売りが膨らみました。10時半以降は後場中ごろにかけてほぼ一貫して下値を切り下げ、下げ幅は一時4000円を超える場面があったとのことです。 ・キオクシアホールディングス(285A)が制限値幅の下限(ストップ安水準)まで売り込まれたほか、ソフトバンクグループ(9984)やアドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)が急落し、日経平均を強烈に押し下げました。 ・三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「恐怖心を強めた投資家によるAI・半導体株への売りがかさんだ」とコメントしています。

■なぜ下げが増幅したのか(外部要因・需給)

・投資家の不安を強めたのが韓国市場の不透明感です。半導体のSKハイニックスやサムスン電子を抱える韓国株は、このところ日経平均への影響を強めているとのこと。17日は韓国市場が休みだったほか、20日は東京市場が休場で、「休み中に韓国株はどうなるのか」という読みにくさが売りを誘ったようです。 ・7月は海外の機関投資家が夏季休暇を取ることで需給が悪化する「夏枯れ相場」になりやすい時期です。東海東京インテリジェンス・ラボの山藤将太エクイティマーケットアナリストは「海外勢の買いが入りにくいタイミングで、日経平均の下げ幅が大きくなりやすかった」と話しています。 ・東京証券取引所によれば、東京・名古屋2市場の信用取引の買い残高は6月に初めて7兆円を超えました。7月にやや減少したとはいえ、キオクシアなどAI・半導体株の上昇を前提に信用買いを膨らませていた投資家が多かったことの裏返しで、17日の下げで損失覚悟の売りを迫られた投資家が相次いだとみられています。日並びの不運と夏の需給悪化が重なり、下げが増幅された格好です。

■オプション絡みのヘッジ売り

・オプション市場では、8月物で権利行使価格6万5000円のプット(売る権利)に建玉(未決済残高)が積み上がっていたとのことです。相場が想定以上に下がると、プットの売り手は損失回避目的の先物売りを迫られます。 ・市川氏は「オプション絡みのヘッジ売りも日経平均を押し下げた可能性がある」と指摘しています。売りが売りを呼ぶ形で下げが速くなった、という見立てだと私は受け止めました。

■テクニカル・下値メド

・市場では、日経平均の下値メドが100日移動平均の6万1000円台半ばになるとの見方があるそうです。 ・3月31日の安値(取引時間中で5万0558円)から6月22日の高値(同7万2831円)の上昇に対する半値押しの水準も6万1000円台となり、テクニカル上も同じあたりが意識されやすいようです。主力株への積極的な押し目買いはしばらく期待できそうにない、との指摘も紹介されていました。

■私の見方

今回の下げは、AI・半導体という主役の調整に、韓国市場の休みや日並び、夏枯れの薄商い、そして信用買い残とオプションのヘッジ売りといった需給要因が重なって増幅された、という整理だと理解しました。裏を返せば、材料そのものよりも需給で膨らんだ部分が大きいということでもあります。私としては、下値メドとして挙がっている6万1000円台半ばあたりまで様子を見ながら、主力株への押し目買いは慌てず、需給の落ち着きを確認してから、と当面は考えています。

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