↑+2.5%

6/3 日経平均、過去最高値を更新 1667円高の6万8402円 キオクシア主導のAIラリー


本日の東京株式市場は、日経平均株価が大幅に反発しました。終値は前日比1667円89銭(2.5%)高の6万8402円13銭で、過去最高値を更新。一時は上げ幅が2000円を超える場面もありました。東証株価指数(TOPIX)も最高値を更新し、5月29日につけた最高値(3957.17)を上回っています。

前日は200円安と「最高値の翌日の利益確定売り」を消化した形でしたが、私はその時に感じた地合いの底堅さが、そのまま今日の急反発につながったと見ています。

■なぜ急騰したのか(主役はキオクシア)

・この日のAIラリーの起点となったのはキオクシアホールディングスでした。一時は前日比7%高となり、連日で上場来高値を更新。時価総額は一時トヨタ自動車を上回り、国内上場企業で2位に浮上しました(関連記事では時価総額45兆円とされています)。 ・きっかけは2日の投資家向け説明会です。配当を減らさずに維持・増配する「累進配当」の導入方針(早ければ2027年3月期から)を示し、自社株買いにも言及したことを市場が好感しました。 ・岩井コスモ証券の斎藤和嘉シニアアナリストは「成長性で買われる傾向にある銘柄だが、累進配当の導入をきっかけに投資家の裾野が広がる可能性がある」と指摘しています。私としても、成長株が株主還元の姿勢まで打ち出してきた点で、買う理由が一段増えた印象を持ちました。

■半導体高を後押しした材料

・前日の米国市場で、エヌビディアのジェンスン・ファンCEOが半導体需要に強気な発言をしたことからハイテク株が買われ、その流れを東京市場も引き継ぎました。東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連の上昇が目立っています。 ・世界の主要半導体メーカーで構成する世界半導体市場統計(WSTS)が2日に発表した予測では、2026年の世界市場は前年比約90%増の1兆5112億ドル(約240兆円)になる見通しとのこと。りそなホールディングスの武居大暉ストラテジストは「株価の過熱感を警戒する投資家には買い安心感につながった」と話しています。

■物色の裾野が広がった(循環物色)

・上げの中心はAI・半導体ですが、今日は物色の裾野が広がったことが特徴だと思います。 ・2日の米国市場でデータセンター向けの光部品を手掛けるコーニングが急騰した流れを受け、光ファイバー関連の「電線3兄弟」――フジクラ・古河電気工業・住友電気工業が上昇しました。 ・出遅れ感が指摘されていた自動車株も買われ、トヨタ(終値ベースで+1.3%)やホンダが上昇。トヨタはソフトバンクグループ(SBG)に次ぐ時価総額2位の座を取り戻しました。 ・銀行株の一角も上昇しました。午後に植田和男・日銀総裁の講演が予定されており、6月の利上げに関する発言への期待が高まっていたようです。(※利上げは銀行の利ざや改善=収益増につながりやすく、銀行株には基本的にプラス材料です。)

■指数・市場全体

・TOPIXは反発して最高値を更新し、5月29日の最高値(3957.17)を上回りました。 ・午前の東証プライム市場の値上がり銘柄数は約6割でした。

■識者の見方

・三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大西耕平・上席投資戦略研究員は「市場全体で循環物色がみられていることは健全」と話しています。AI・半導体関連株に集中していた資金が幅広い銘柄に循環する流れが定着すれば、株高の持続力は高まりそうだ、との見方です。

■私の見方・今後の注目

・私が今日の急騰でいちばん大事だと感じたのは「上げの中身が広がったこと」です。一部のAI株だけでなく、出遅れていた自動車や銀行にもお金が回り始めたのは、相場全体としては健全なサインだと受け止めています。 ・一方で、ここまで一気に最高値を更新してくると、短期的な過熱感や利益確定売りも当然出やすくなります。私自身は、キオクシアの勢いがどこまで続くか、そして循環物色が一過性で終わらないかを見ながら、深追いしすぎないように構えておこうと思っています。 ・午後の日銀総裁の発言や金利の動きも、銀行株や為替を通じて相場全体に効いてきます。ここも私は注目していきたいところです。

先物は少し掘ってます

アメリカ市場開始直後、リスク回避売りがあったみたいで売られているみたいですね。

まあ、半導体指数SOXは全戻ししてますけど(笑)