↓-2.47%

7/2 日経平均は反落、半導体売られるも金融・バリューが下支え


本日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、終値は前日比1741円81銭(2.47%)安の6万8733円15銭でした。前日の米ハイテク株安の流れを受け、東京市場でも人工知能(AI)・半導体関連が軒並み下落したことが主因です。ただ半面で、自動車や銀行にはこのところの株高に乗り遅れていた個人投資家などの買いが入り、指数を下支えしました。

面白いのは、指数がこれだけ下げた一方でTOPIXは4日続伸(3.48ポイント高の4014.98)と逆行高になった点です。東証プライムでは8割近い銘柄が上昇しており、「半導体だけが売られた」相場だったことがうかがえます。私は、数字の見た目ほど地合いは悪くなかったと受け止めています。

■本日の主な材料(なぜ半導体が売られたか)

・1日の米株式市場で半導体関連が大幅安となり、投資家心理の重荷になりました。ナスダック総合株価指数が0.66%安、半導体関連で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が6.27%安と急落しています。 ・この流れを引き継ぎ、東京市場でもアドバンテストや東京エレクトロンなど値がさの半導体関連が急落。キオクシアやイビデンなども大きく下げ、指数を押し下げました。 ・個別ではフジクラやディスコ、太陽誘電が下落。値がさ・グロース寄りの銘柄に売りが集中した形です。

■韓国株との連動

・最近、日経平均は韓国総合株価指数(KOSPI)との連動性を高めています。KOSPIが直近1週間の下値支持だった節目の8000を下回った場面では、海外勢などによる株価指数先物への売り圧力が強まりました。 ・半面、KOSPIが下げ幅を縮小すると日経平均も下げが一服するなど、韓国株に歩調を合わせる場面が目立ちました。下げの「深さ」は外部要因に振らされた印象です。

■バリューへの資金シフト

・東証プライムでは、出遅れていた銀行や保険などの金融セクター、自動車や商社といったバリュー(割安)株に個人投資家などの資金が向かいました。 ・SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「投資家のリスク許容度自体は落ちていない。そのなかで、過熱感のあるグロース(成長)株を売って、バリュー株に資金を移すという流れになってきている」と話しています。 ・実際、TOPIXは4日続伸(0.09%高の4014.98)、JPXプライム150指数も4日続伸(0.19%高の1679.13)で終えました。個別でも大塚HDやコナミG、ホンダが上げています。

■市場全体のデータ

・東証プライムの売買代金は概算で11兆2038億円、売買高は24億764万株。 ・値下がり銘柄数は314、値上がりは1215、横ばいは29と、値上がり銘柄が値下がりの4倍近くありました。指数の下げと中身の強さのギャップがよく表れた一日だったと思います。

■今後の注目

・半導体の下げが米国発の一時的な調整なのか、より長い過熱調整の入り口なのかは、私も今の段階では判断がつきません。ただ、リスク許容度自体は落ちていないという指摘の通り、資金がグロースからバリューへ移っているだけなら、相場全体としては底堅いとも言えます。 ・私は当面、半導体の反発の有無とあわせて、金融・自動車などバリュー株への資金シフトが続くかどうかを見ていきたいと思っています。

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